No.164 私を気にかけてくれていた優しい会社の上司。彼は私に気があると思っていいの?

ゆりさん(女性 34歳 長野県 会社員)から投稿いただいた「彼の気持ち」体験談です。

ゆりさんは中途採用で入社してきた会社の上司にほのかな恋心を抱いていました。

上司とは何人かで食事に行くことも多く、自分自身気にかけてもらっていたのかな…という思いがありました。

そんなある日、上司の異動が決まり、新しい上司とうまくいかなかったゆりさんは少しずつ会社で肩身の狭い思いをしていくことになります。

そんなある日、前の上司から突然の電話。

ゆりさんは思わずほっとしてしまいます。

電話は徐々に増え、メールで気遣いの言葉まで送ってくれるようになりました。

徐々に彼への気持ちは膨れがっていきますが、彼が「会社の女の子に手を出すつもりはない」と言っているのを聞いてしまったのです。

彼の気持ち体験談メモ

お名前:ゆりさん(仮名)
性別:女性
当時の職業:会社員
年齢:34歳
地域:長野県
悩み:本文から考察
当時の状況:本文から考察

彼の気持ち体験談

職場での片思い


恋愛を避けようとする彼の気持ち

私は中途採用で入った会社の上司が気になっていました。

上司は仕事ができるタイプで、部下の意見を取りまとめ上役に取り会ってくれたり、食事に連れて行ってくれました。

二人っきりで行ったことはありませんでした。

しかし複数人での食事には何度も連れて行ってもらいました。

私自身、上司に気にかけてもらっていた部下の一人だったと思います。

上司の異動…そして肩身がせまくなってしまう

ある時、その上司の異動が決まりました。

新しい上司は他の部署から異動して来た人でしたが、馬が合いませんでした。

私は間違っていることや人に流されることが苦手なタイプです。

新しい上司に従う部下が多い中、うまく馴染むことができなくなっていました。

だんだん新しい上司とうまくやっていけなくなってしまい、徐々に会社で浮くようになっていきました。

突然の上司からの電話に涙…

そんな中、仕事の用があったために、前の上司から私の勤務先に電話がかかってきました。

ほっとしたと同時に、涙が出そうでした。

その時は仕事のみの会話でした。

しかし、電話が繰り返されるうちに、雑談が入ったり、私を気遣ってくれていることが伝わってきました。

そして、さらに「大丈夫?」というメールが入るようになってきました。

その頃には、完全に私は会社の前の上司を好きになっていました。

彼にも気持ちは伝わっていたかもしれません。

彼はそれからも電話やメールで私を励まし続けました。

私はだんだん上司以上の気持ちを持つことが苦しくなってきて、プライベートに踏み込みたかったけれど、それができませんでした。

今の関係が崩れてしまうのが怖かったし、もし断られたら益々会社にいるのがつらくなると思ったからです。

会社で話せないことを直接あって話したい、そんなことをずっと考えるようになっていました。

どうしようもなくあふれる思いに苦しむ日々を過ごしていました。

再会、そして彼の思いを聞いてしまう…

それからしばらく経って、職場合同の忘年会が開かれました。

もちろんそこには、前の上司も参加していました。

私は彼に久しぶりに会えることがとても楽しみでした。

ただ、そこで彼の気持ちを聞いてしまうことになるのです。

「会社の女の子に手を出すつもりはない」、これは間接的にフラれているのか、私にはわかりませんでした。

けれど、それを機にだんだん私の気持ちが収束していきました。

彼が恋愛を避ける理由を知る

それからまたしばらく経って。

今、彼は出世して、会社を仕切る立場にいます。

簡単には話しかけられないようなところまで行ってしまいました。

出世祝いの会で聞いたのですが、彼は今独身ですがバツイチで、恋愛で散々な目に合ったそうなのです。

そのため、自分が恋愛をすると振り回されることになるため、セーブしていて離婚してからは誰とも付き合っていないようなのです。

彼は私の性格を考慮して、お互い情熱的なタイプなので、手を出すのやめたのだとその時は感じました。

彼には出世したい気持ちがあり、恋愛と天秤にかけて仕事を優先したのだと思います。

彼の気持ちを知り、尊重することに

それからまた数年経ち、私も中間管理職の一歩手前までの役職に就きました。

ここまで来て思うことは、恋愛に没頭していて仕事への出世に影響を出す可能性がないわけではありません。

あのとき彼への思いで突っ走って、彼の地位を台無しにしたかもしれない…。

そう思うと、恋愛関係にならなくてよかったと思います。

今彼の顔を見ても高まる気持ちはありません。

はき違えた恋愛感情に惑わされないように

今思えば、未熟で傷ついた私の気持ちが、誰かの支えの必要としていたんだと思います。

それが会社の上司であり、彼への気持ちを恋愛感情とはき違えていたのかなとも思います。

ただ、もし出会いが会社でなかったら、お互いブレーキがかからず、恋愛関係になっていたかもしれません。

少し遠いところに居る彼の仕事ぶりを、今でも影から応援してます。

ゆりさん(女性 34歳 長野県 会社員)


ゆりさん、貴重な体験談を投稿していただきありがとうございました。

会社の上司がきにかけてくれて好きになるというシチュエーションはよくある光景ですよね。

なぜ私への電話が多かったり、心配のメールをしてくれるのか。

そう思うとその彼の事を好きになってしまうという経験をしている人も多いのではないでしょうか。

ですが、その上司は部下を大切に思い、部下が傷心しているところをほっとこうとせず、気にかけているだけなのです。

それを知ったゆりさんは自分の上司にたいしての「好き」という気持ちを押し殺し、上司に告白しないという大人な選択ができたことは、多くの人には真似できないことです。

それができたからこそ、彼の仕事に影響しなかったし、ゆりさん自身の仕事にも影響せずお二人とも昇進ができたのだと思います。

好きという気持ちで動くことがいい時もあれば悪いということもあります。

それは最初から分からず、結果でしか分かりません。

ですが、その好きという気持ちで動こうとするとき、一度踏みとどまって考えてみてください。

考えることにより、そのあと取る行動が感情に任せずに動けると思います。


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