No.156 仕事も勝手に辞めた自堕落な彼。どうして彼を選んでしまったのか…

ぷりっちさん(女性 38歳 東京都 会社員)から投稿いただいた「彼の気持ち」体験談です。

大学時代から雰囲気イケメンの彼と交際をしていたぷりっちさん。

交際時代から、何かと女性の影が尽きない彼に不安を感じながらも最終的には自分のところへ戻ってきてくれる彼に対して、腐れ縁のようなものを感じていたので彼を許していました。

周囲の友人には心配されながらも25歳で彼と結婚。

このまま今までのような関係が続くと思っていたぷりっちさんでしたが、ある時彼がバンド活動に専念するために突然会社を辞めてしまいます。

事後報告であったことにモヤモヤしながらも、早い段階で夢を追いかけて駄目なら早めに諦めてもらったほうが将来的にもプラスになると考えていたぷりっちさん。

しかし、アルバイトも長続きがせず、段々とヒモのような生活になっていく彼に対して不満が募っていきます。

彼の気持ち体験談メモ

お名前:ぷりっちさん(仮名)
性別:女性
当時の職業:会社員
年齢:38歳
地域:東京都
悩み:結婚をした後に、勝手に仕事を辞めてフラフラとした生活を続けている彼との将来が見えない
当時の状況:結婚後に仕事を辞めて夢を追いかける彼を応援

彼の気持ち体験談

仕事もやめて浮気相手に会っていた彼の気持ち


どうしてあんな彼を選んでしまったのか…

私には、大学生のころからつき合っていた人がいました。

彼は同じ学部の同期で、ルックスはそんなにハイレベルではありませんでしたが、いわゆる「雰囲気イケメン」で、結構モテていてたためいつもヤキモキしたものです。

でも、そんな心配をする私に彼はいつも、「オレが大事なのはおまえだけだよ」と言ってくれるので、それを信じていました。

まあ、実際には「これはグレーゾーンでは?」と思う相手もいたのですけど、結局は私のところに帰ってくるので、だんだんこちらも慣れっこになり、20歳そこそこの若さながらも腐れ縁というか古女房みたいな感じだったのです。

不安を乗り越えて彼との結婚を決意

そんな関係は卒業して社会人になってからも続き、25歳で結婚することに。

披露宴に招待した友達は皆、「彼で本当に大丈夫?」と心配してくれていましたが、なんといってもすでに古女房ですから、気になりません。

それに、心配してくれる人の中にはグレーゾーンな女友達も含まれていましたので、意地のようなものもあります。

これまでも乗り越えてきたのだから、これからも大丈夫。

不安はまったくないとは言えませんが、きっと今までのような私たちなりの関係性で続いていくのだろうな、と思っていました。

勝手に仕事を辞めて夢を追いかける彼

ところが、不穏な空気は意外なところから出てきました。結婚してしばらくすると、彼は私に相談もせずに会社を辞めてしまったのです。

事後報告によると、もともと学生のころから続けていた音楽バンドがセミプロといえるレベルの活動をしていたのですが、それに専念したいとのこと。

まだそれのみで稼げるわけではありませんから、アルバイトをしながらプロを目指す、と言うのです。

正直、これにはショックでした。

それならそうと、どうして辞める前に相談してくれなかったのでしょう。

「離婚」の2文字がチラッと頭を掠めたのも事実です。

でも、夢を追いたいという彼の気持ちは理解できましたし、音楽で成功する可能性だってゼロではありません。

それに、歳をとってから「あのとき思い切って挑戦していれば」と後悔するとしたら、それは悲劇です。

ちょうどそのころ読んだ本に、「死ぬ前に悔やむのは、やってしまった失敗より、やらなかった後悔のほうが大きい」ということが書かれてあり、それが心に引っかかっていました。

それに、なんとなく就職してやりたいことがハッキリしないまま仕事を続けている私としてはうらやましくもあったのです。

そして、彼の夢を後押しすることが、私の夢にもなりはしなだろうか、と考えたとき、なんだかワクワクしてくる気持ちが湧き上がってきたのでした。

バイトもバンド活動も真面目にしない彼

しかし、彼のコンビニでのアルバイト生活は、長くは続きませんでした。

「仕事がつまらない」「店長に叱られた」などと言って、だんだんシフトを減らしていき、仕舞いには私に小遣いを要求するように。

なのにブラッと出かけて行って、朝まで帰ってこないこともしばしばです。

最初はバンドの練習かな、と思っていたのですが、彼の留守中にバンド仲間から「いる?」と連絡が入ることもあり、かなりあやしい雲行きに。

そこで、思い切って後をつけてみると、なんと学生時代に私が疑っていた女の子と会っていたのです!

それを見た瞬間、私の中でプツンとなにかが切れました。

彼の本音を聞いて離婚を決意

グレーはグレーだから許せていましたが、黒とわかればもう我慢できません。

翌日には役所に行って離婚届をもらってきて、彼に突きつけました。

彼は最初、「誤解だよ!」とか、「おまえがいなかったら生きていけないよ!」などとすがってきましたが、「私がいなくて困るのは、金づるだから?」と冷静に言うと、急に開き直った態度になって、「そうだよ。小遣いはくれるし、おまえほど便利な女はいないからな」などと言うのです。

私は今度こそブチ切れてその場で彼を追い出し、離婚届と一緒に彼の荷物を彼の実家に着払いで送ってやりました。

あんなだらしない彼が離婚届に記入して送り返してくるなんて期待はしていませんでしたが、後日、彼の母親の謝罪の手紙が添えられた記入済みの離婚届が私の元に届きました。

今になって思えば、私は彼のどこに惹かれていたのだろう?と不思議になります。

でもきっと、私にしか彼を支えてあげられない、という気持ちは、密のように甘かったのだろうな……。

ぷりっちさん(女性 38歳 東京都 会社員)


ぷりっちさん、貴重な体験談を投稿していただきありがとうございました。

とてもお辛い経験をされましたね。

大して格好良くもなく、能力もあまり高くない男性が、女性に尽くしてもらうことで謎の自信を持ってしまい、自堕落な男性に変貌したというようなところでしょうか。

全面的に彼が悪いですし、彼について語ることも特にはありません。

よくいるダメ男といった印象です。

ここで私が言いたいのは、彼をダメ男にしてしまった要因がぷりっちさんであるということ。

責めているわけではありません。

ぷりっちさんは一人の男性を信じ、彼に対して尽くすことができる素晴らしい女性です。

しかし、ぷりっちさんのようなタイプの女性の場合、男性側の自立心が低いとダメ男製造機になってしまう危険性が高いんです。

彼はぷりっちさんに負んぶに抱っこ状態。

それでもぷりっちさんが何とか彼を支えてしまうため、彼はぷりっちさんにすっかり依存してしまっています。

自立心が高く、向上心が高い男性が相手であれば、そんな自分を良しとせずに、ぷりっちさんに恩返しをしようと考えるでしょう

しかし、彼にはそういう気持ちはありませんでしたね。

ぷりっちさんがいれば生活ができるから自分は楽に生きていこうという魂胆が随所から垣間見えました。

相手のことを信じることは大切です。

ですが、第三者からの意見というのも大切なもの。

恋は盲目といいますからね。

ダメな男は基本的にダメなまま。

あなたが変えようと努力しても変わることは難しいものです。

結婚適齢期は短いです。

情に流されること無く、そういった男性はどんどん見切りをつけて、あなた自信が幸せになれるような相手、一緒に前を向いて支え合っていけるような男性を見つける努力をしっかりしていきましょう。

貴重な時間を酷い彼に費やしてしまった結果となってしまいましたが、今後のぷりっちさんの人生が幸せなものになるよう祈っています。


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