No.175 温厚で誠実な彼がそっけない…!体調を崩してしまうほどの何かは何?
猫羽藍楓さん(女性 30歳 佐賀県 会社員)から投稿いただいた「彼の気持ち」体験談です。
いつも優しく両親にも信頼されている猫羽藍楓さんの夫と新婚生活が始まってから半年後のことです。
ある日を境に普段の彼からは考えられないような冷たい態度に変わってしまいました。
話を聞こうとしても相手にされず、スキンシップや食事を摂る回数すらも減り会社も休みがちになってしまったのです。
猫羽藍楓さんは困り果ててしまいましたが、ある朝彼は体調を崩しており嫌がる様子を慰めながら病院に連れて行くことになりました。
彼の気持ち体験談メモ
お名前:猫羽藍楓さん(仮名)
性別:女性
当時の職業:会社員
年齢:30竿際
地域:佐賀県
悩み:彼の身に何が起きているのか知りたい
当時の状況:いつも優しくて誠実な彼の態度が急変し、冷たい態度な上によく眠るようになった。
ご飯をあまり食べなくなってから会社も休みがちに。

枯れてしまった夫の心を愛と薬で支える回復への道
突如として変化した彼の態度に違和感が増していく
彼はいつも優しい人で、一緒にいて安心できる男性でした。
結婚の挨拶に家に挨拶に来たときも、誠実な対応が両親にも高評価で
「あの人なら大丈夫ね」
と太鼓判を押していました。
一緒に暮らし始めた当初は、お互い仲良くしていました。
もちろん他人との同居ですから、お互い価値観の違いがあってケンカになることも多かったのですが、大抵は話し合いや譲り合いで解決して、また仲良く、自他共に認める「ラブラブカップル」でした。
ところが半年ほどすると、彼の態度が急変しだしたのです。
コミュニケーションを失い距離が広がる日々に不安が募る
いつもなら笑顔で
「ただいまー」
と帰ってくるのに、ぶすっとした顔で挨拶もしません。
食事中の会話も面倒くさそうな顔をして、ときには
「もう疲れているから話しかけないで」
と言われることも。
当然ながらスキンシップもなくなり、早くもセックスレスに。
早く子どもが欲しい私としては、この状況は非常に困ってしまいました。
何度も話し合いをしようとしたのですが、そのたびに
「今度にして」
「もう寝るから」
と相手にしてくれません。
突然のことなので、自分が何か気に障ることをしてしまったのか、気になって仕方ありません。
それとも会社でなにかつらいことがあって、ストレスを溜めているのかとも考えていました。
一緒に暮らしているのに、まともに話もしない日が続き、こちらも胃が痛くてつらい時期でした。
眠れず休みがちになり体調を崩した彼への献身的なケアも気休めにしかならず
ある日の朝、起床時間になっても彼が起きてきません。
「遅刻するよ」
と声をかけると、
「具合が悪いから休む」
と。
顔を見ると確かにぐったりとして、頭痛とめまいが止まらないとのこと。
後から聞いたのですが、そのずっと前から眠れない日が続いていたそうです。
その日を境に、彼は会社を休むようになりました。
起きるのもつらそうで、日中はほとんど寝ているとのこと。
食事を用意して仕事に行っても、帰ってきて見たら手を付けた様子もなくそのまま。
日に日に痩せていく彼が心配でなりませんでした。
これは病院に行くしかない、と思い、嫌がる彼を説得して病院に連れて行きました。
病院で辿り着いた答え*「うつ病」の心の闇と一人で闘っていた彼
どの科に行けば分からなくて、とりあえず総合病院で症状を簡単に説明すると、なんと精神科に行くよう勧められました。
夫は嫌がりました。
「俺は精神病じゃない」
と言って、帰ろうとさえします。
「ちょっと話をするだけだから」
となだめすかして何とか先生に診てもらうことにしました。
彼の今の状態と症状を説明すると「うつ病」と診断されたのでびっくりしました。
心身共に健康だった彼が、うつ病?
はじめは信じられませんでした。
ぽつぽつと彼が話をしだしました。
昇進の重圧*依存性のない抗うつ薬と休養で職場ストレスを軽減
会社で昇進したのは嬉しかったのですが、その重圧に押しつぶされそうになっていること。
業務が急激に増えて、時間内に終わらせることができない自分を責めていること。
部下の様子を見ることも業務の一環なのに、自分のことで精いっぱいになって、部下から質問されても分からなくて困っていること。
会社に行こうとするけれど、身体が鉛のように重くて、起き上がることも困難になっていること。
一緒に暮らしていたのに、そこまで追い詰められているとは思いもよらず、反省しきりでした。
話を聞いた先生は、抗うつ薬を処方してくれました。
「薬は依存するから嫌だ」
とワガママを言う夫に、
「この薬は依存性はありません。効果が出るには時間がかかるかもしれませんが、焦らず治していきましょう」
とアドバイスしてくださいました。
会社に連絡して療養休暇をもらい、彼は自宅で休養することにしました。
薬が効くまでの2~3週間は、
「全然効かない」
と怒りをあらわにすることもありましたが、
「もう少し頑張ってみよう」
と励ましていました。
回復の近付くほど他愛ない日常に戻っていく幸せで私の心も再生していく
なんとなく落ち着いてきたかな、と感じたのは薬を服用してから3週間後。
少しずつ食事を摂れるようになり、笑顔が出るようになったときは心底ホッとしました。
先生も「薬が合っているみたいですね」と安心した様子。
すぐにでも仕事に復帰したいと考えていた夫に
「もう少しだけ様子をみましょう」
と言われていました。
その間も、調子がいい日、悪い日の波があるようですが、調子のよい日は晩ごはんの支度をしてくれるようになったのが、涙が出るくらい嬉しかったです。
3ヵ月ほど休養をした後、先生から「時短勤務で」という診断書を書いていただき、職場に復帰しました。
ありがたいことに会社もサポートしてくれて、業務を減らしてくれたり他のメンバーと分担するよう、指示を出してくれました。
それでも彼は「申し訳ない」と落ち込んだりもしていましたが、
「誰かに頼るのは、悪いことじゃないと思うよ」
と言うと、少し安心したようです。
1年経った現在も通院はしていますが、
「徐々に薬を減らしていきましょうか」
という段階まで回復しました。
「言い出せなくて、ごめんね」
と彼に謝られましたが、ここまで治ってくれたということに、本当にホッとしました。
まだ調子の悪い日はあるようですが、以前のように会話を楽しむ余裕も出てきたようなので、私も胃の痛みから解放されました。

猫羽藍楓さん、貴重な体験談を投稿していただきありがとうございました。
旦那様が職場のストレスによってうつ病になったものの回復しているようで良かったです。
体験談の中であった、彼の急激な気分の変化・適切なコミュニケーションの欠如・身体的不調・食欲減少による体重減少などはうつ病の典型的な兆候です。
新婚生活と職場での昇進による急激な環境の変化は、自分や周りが思うよりも無意識下で重くのしかかります。
そのような常に張り詰めた精神状態のまま、仕事でミスをしたり妻を満足させられない自分への嫌悪感がさらにストレスを増加させてしまったのですね。
うつ病は心の病気のため治療に時間がかかりますが、適切な薬や周りの支えによって絶対に治らない病気ではないため、忍耐強くサポートを続けてあげてください。
また、サポートする自分自身にもより一層優しく気遣ってあげてくださいね。
旦那様のうつ病が完治してさらに幸せな日常を過ごせることを願っております。